父が透析医療を行っていたこともあり、小さな頃から腎疾患、特に腎移植について興味がありました。卒業してからすぐに、その当時から腎移植を日本で一番行っている東京女子医科大学腎臓病総合医療センター外科系に入局しました。その中で腎移植はもとより透析治療、泌尿器科診療、治療について、様々な研修を積んできました。現在でも焼津市立総合病院や藤枝市立総合病院に定期的に行かせていただき、そちらの先生方と共に腎臓や副腎、膀胱や前立腺などの手術に携わっています。この地域の泌尿器科診断、治療を支える一員としてこれからも研鑽していきたいと思います。泌尿器疾患についてのお悩みについてはどうぞ気軽にご相談ください。

 透析になったら人生終わりだ、と言う方々がいます。確かに血液透析という治療は基本的には週3回、4時間、腎移植を行わなければ亡くなるまで半永久的に通わなければならず、大変な治療です。でも透析の患者さんは普通に仕事に就いていらっしゃる方も多くいますし、長い方では30年以上も通ってこられる方もいらっしゃいます。決して人生終わりでは無く、人によってはそれからの人生の方が長いのです。ですので、必然とおつきあいは長いことになります。大変な治療を少しでも楽に過ごせるよう、スタッフと共に雰囲気作りから始め、努力し、日々新しい治療、知見を取り入れるようにしています。透析に来られない日でも出来るだけ苦痛が少なく日常生活が送れるようにお話を聞きながら接するようにしています。また透析に伴う合併症には出来るだけ早期発見をすべく目を光らせ、特に透析をするための血管の手術やメンテナンスは出来るだけ力を入れて行きたいと思います。